スキー場の応急処置や、私の院では「
レオロジーバック」を使用した処置を行っています。
レオロジーバックとは水の入った袋を、シリコンチューブでつなげて、一方を高く挙上することで
水の自由落下によって、もう一方の袋に水が流れ込みます。
下のほうの袋をマジックバンドで、膝などに巻きつければ水圧によって
均等圧がかかることになります。
空気圧と原理は同じですが・・・
水は非圧縮物であることから、圧力の調整が非常にデリケートに行うことができます。
また、空気(圧縮物)であれば、抜くときには急激な減圧が起こり、キャビテーショんや血栓の剥離
なども考慮しなくてはなりません。
この
レオロジーバックで以前、
骨折の
整復を試みました。
残念ながら、解剖学的な
整復位は得ることができませんでしたが、
疼痛の軽減には目を見張るものがありました。つまり、機能的
整復に作用したということでしょうか?
小児の脛骨骨膜下
骨折などでは、
レオロジーバックを装着すれば、接地荷重が可能な程です。
水の力は恐るべしです。。
考えてみれば私たちの身体も約5~8割は水です。
その水の圧力の変動(水実質の減少・圧力の増減・バランスの変化)によっては、身体の支持機構に
異常を生じて、さまざまな変化を起こすことも容易に想像がつきます。
圧力の保持というのは、本当に大切ですね!
陰圧は身体の敵であることが、多いようです・・・・
レオロジーバックについて第11回日本
構造医学会京都学術大会にて発表したものがあります。
よろしければ、読んでみてください。 →
季刊 「構造医学」 第41号、第47号掲載<今日のお勧めの一冊>構造医学を読み始めた方に、お勧めの一冊です。
テーマ : 国家資格 柔道整復師
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